すると近くから声が聞こえてきた。
「おい...そこのバカップル」
その声に驚き視線をやると、営業部のドアから顔を覗かせた佐々木くんが呆れた顔でこっちを見ている。
「あっ!」
慌てて私が彼から離れると、佐々木くんはにっこり笑って言った。
「仲直りできたのはいいことだけどさ。お前達の会話、こっちまで丸聞こえ」
......こっちまで...丸聞こえ?
..........。
「いやっ!」
悲鳴にならない声を上げて、彼の胸を強く押して離れた。
動揺と羞恥心で顔に熱が上がる。
彼の顔も佐々木くんの顔も見れず、回れ右してエレベーターへ小走りで向かう。
「美月!」
去っていく美月を追いかけようとした蒼汰の耳に佐々木の「蒼汰!」と呼ぶ声が聞こえた。
蒼汰が振り向くと、「今日はもう帰れ~」と言って蒼汰のバッグを投げてきた。
「悪い!」
そう言って受け取ると、すぐに美月の元へ走って行った。
目の前に見える美月はエレベーターの呼びボタンを連打している。
「待て待て待て」
手を押さえられて思わず彼を見上げた。
顔の熱は、まだ引いてくれない。
「おい...そこのバカップル」
その声に驚き視線をやると、営業部のドアから顔を覗かせた佐々木くんが呆れた顔でこっちを見ている。
「あっ!」
慌てて私が彼から離れると、佐々木くんはにっこり笑って言った。
「仲直りできたのはいいことだけどさ。お前達の会話、こっちまで丸聞こえ」
......こっちまで...丸聞こえ?
..........。
「いやっ!」
悲鳴にならない声を上げて、彼の胸を強く押して離れた。
動揺と羞恥心で顔に熱が上がる。
彼の顔も佐々木くんの顔も見れず、回れ右してエレベーターへ小走りで向かう。
「美月!」
去っていく美月を追いかけようとした蒼汰の耳に佐々木の「蒼汰!」と呼ぶ声が聞こえた。
蒼汰が振り向くと、「今日はもう帰れ~」と言って蒼汰のバッグを投げてきた。
「悪い!」
そう言って受け取ると、すぐに美月の元へ走って行った。
目の前に見える美月はエレベーターの呼びボタンを連打している。
「待て待て待て」
手を押さえられて思わず彼を見上げた。
顔の熱は、まだ引いてくれない。



