「「「「「いただきます。」」」」」


こうして藤香家の朝ごはんは始まる。


「そういえばお姉ちゃん、今日友達と遊ぶからあのゲームのソフト借りて良い?」

「え、また?いっそのことあげるよ。私、もう使ってないし。」

「え、いいの?ありが……」
「夜空。」


そんなことを話していたら、隣から鋭い声が上がった。
それを聞いて夜空も私も体を硬くする。お兄ちゃんも平静を装いながら緊張してるのが伝わって来る。