「ちょっとお姉ちゃん!目覚ましうーるーさーいっ!
 早く止めてよっっ!」


隣の部屋から大きな声が聞こえて来るけど、あえて聞こえないフリをする。


答えるのすらしたくない。


すると、バタバタという大きな足音とドンッという扉を蹴り放つ音が聞こえた。


「ちょっと!お姉ちゃん聞こえてる?」


「んーー、うんうんーー。」


「あぁ、もうっ。」


そう言って、妹は私のベッドの頭の方まで来るとバンッと目覚ましを止めた。