空との約束~いつか、0になったら~

「あ、そういえば忘れてた。瑠奈。」

「何。もう復活してんの。」

「いや…。スーパーで買い物してる母さんをさっき見かけたんだ。多分もうすぐ帰って来る。」

「そう…か。じゃあ、私部屋に戻るね。」

「あ、おねえちゃ……っ。」


夜空が呼んでいるのが聞こえて来たが、私は扉を閉めた。いつだってこんな時は焦燥感を感じていたけれどそれももう一年ほど前の話。





もう、こんな感情、慣れたつもりだ。


階段を上がって一番奥の自分の部屋に入ると同時に玄関の扉が開く音がした。「ただいま」という弾んだ声と「お帰りなさい」という2つのかたい声。