アリアはベッドにうずくまり、悔しくて悔しくて
泣いていた。女王になる事それはアリアの大切な夢だったから。でももう叶わない。
 
 女王になるのはリディアだ。

 トントンとアリアの部屋をノックする音。アリアは返事をしない。もちろん部屋には鍵をかけていた。
 ノックの音は次第にコンコンからドンドンとなり、
しまいには「ごめん椅子持ってきて〜、あっぶつけても頑丈ややつね」という言葉。

「るさいわね!あんたの城なんだから、合鍵くらいに持ってるでしょ!」

 アリアは扉をあけると、枕元にあったクッションをクルスめがけて投げつけた。