虹色キャンバス

「何言ってんだよ、お前」

僕がそう言うと、安西は嬉しそうな顔で

「初めてお前って呼ばれた」

と言った。


「そうだっけか?」


「ねぇ、もう一回言って」


「はぁ?」


「ねぇ、もう一回」


「・・・お前」


「うん。もう一回」


「お前」


「うん」

安西は甘えるように返事をした。