虹色キャンバス

「何浪したか知ってるか?」

「え?現役合格じゃないんですか?」

「ハハ。違うんだな。…なんと5浪だ」

「マジっすか?」

「執念だよな。あいつの中ではニチビ以外は大学じゃないって感じじゃない」

「そうなんだ。てっきり余裕で合格したのかと」


「落ちるたびに、やつの中ではニチビに合格することが目標になっていったんだと思うぜ。どんな絵を描きたいかっていうことよりも、どんな絵をかいたら合格できるのかってね」


「だから口癖のように、その描き方では駄目だって言うのか」