「誰ちゃん?」


「あ、あの。伊藤先輩ですか?」


「先輩?…ああ、君、美術科か」


「佐久間といいます」


「佐久間君ね」


「はい」


「ん。…じゃ」


そういうと先輩はドアを閉めようとした。