虹色キャンバス

帰り支度をして、6人で校門まで行くと

高級外車が2台止まっていた。

音楽科の生徒の親が迎えに来たのである。


さすがお嬢様たちだな、と僕は思った。


村上の恋人?外山の母親も迎えに来ていた。

「じゃ、また明日ね」

外山は僕たちに挨拶をすると

村上に対して、腰の辺りで小さく手を振った。


「おう」

村上は上機嫌でそれに応えた。