虹色キャンバス

僕たちは和室の部屋で料理をごちそうになった。

山根の家には家政婦のような人が何人かいて、料理の支度はみな彼女たちがしていた。

何もかもが自分の生活とは、かけ離れていた。


村上は画廊の話題で山根の父親と盛り上がっていた。


画廊には有名な画家も多く来るらしい。

美術大学の教授や著名人の名前もあがっていた。

僕は、ただ話を聞いているだけだった。

大学の教授も知らなければ

著名人に会ったこともない。