「そっちこそ、1年でそんな出世しちゃって。


この一年、仕事しかしてこなかったんじゃないの?」


私がそう言うと、小野寺はニヤッと笑った。


「なに?俺に女がいたらダメなわけ?」


「え?!小野寺、彼女いんの?」


これはまたビックリだ。


こいつは入社した時から女好きではあったけど、実際 彼女がいるなんて話は


聞いたことがない。



「彼女じゃないけど、好きな奴出来たんだよね。こんな俺が。」