翌年、私は大学へ進学した。第一志望であった国立大学になんとか入学することができた。高校の時に住んでいた自宅からも通学できる範囲だった。私は大学に入ってから陸上部に所属することは無かった。高校を卒業した後、走る意欲を失っていたからだ。その分、大学時代は高校までとは違った貴重な経験をしたり楽しい思い出を作ったりと、それなりの学生生活を過ごすことができた。