吼児君の純情物語Ⅱ

2日目…。
吼児は、昨日と同じ朝を迎えた。
きちんと朝ご飯を食べ、昨日と同じ時間に家を出た。
2日目の科目は、社会と数学。
吼児は、あまり数学が好きではなかった。
それが、2日目の最後に来るなんて最悪だと思ったが、吼児はとにかく一生懸命やるだけと意気込んだ。
50分という時間を1分たりとも無駄にせず、最後の最後まで問題用紙とにらめっこをしていた。
やがて、終了の時間がきた。
「ふ〜。やるだけやったぞ…。」
吼児は、身体の力がスーッと抜けていった。
家に帰り、吼児は今までの緊張を取るため、少し眠ることにした。
夕方に目を覚まし、夕刊を取りに行き、解答をし始めた。
意外にも出来が良く、吼児は満足していた。
5教科平均が67点と前日より2点も上がっていたのだ。
夜9時ごろ、梢から電話がかかってきた。
『もしもし、吼児君?ーーーどうだった?』
「もちろん、ばっちりさ。でも、合格発表を見るまでわからないけど…。」
『吼児君が、ばっちりって言うんだから、絶対大丈夫よ。』
「うん、ありがとう…。あっ、それと9日の発表日の夜、必ず家にいてね。」
『絶対家にいるから、心配しないで。』
「それじゃあ、おやすみ。」
『おやすみなさい、吼児君。』
吼児は、久しぶりに安らかな眠りについた。
夢を見る暇もないほど深い眠りに…。