吼児君の純情物語Ⅱ

「仁君、何のよう?」
「吼児、梢ちゃんに告白したのか?」
仁は、吼児の脇腹を突っついた。
「まっ、まだだよ。」
吼児は、真っ赤になって俯いた。
「吼児らしいけど、いつになったら告白するんだ?」
飛鳥は、吼児の前に立って言った。
「高校に合格したら、告白しようと思ってさ。」
「一応、考えてんだな。…でっ吼児、どこの高校受けるんだ?」
仁が、吼児に聞く。
「僕は、陽昇高校だよ。」
「まっ、頑張れよ。」
飛鳥は、吼児の肩をポンと叩いた。
「そろそろ、みんな待ってると思うから戻ろうぜ。」
3人は走って、みんなのいるところに戻った。
「もう、男3人で何話してんのよ。それより、おみくじ買いましょ。今年は受験があるし…。」
マリアはみんなに言った。
もちろん、みんな大賛成。
おみくじの売っている前まで来た。
「よし、俺が一番に引くぜ。」
仁が、先陣を切って一番最初に引いた。
そして、全員引き終わり、一斉に開いた。
仁は吉、飛鳥は中吉、ひろしは小吉、マリア、クッキー、梢は大吉、きららは末吉、吼児は何と凶だった。
吼児は少しの間、呆然とした。
「吼児君、ラッキーじゃない。凶なんて、滅多に引けるもんじゃないわ。逆にラッキーと思わなくっちゃ。」