そう思ったら、急に心細くなった。



前のわたしなら、こんなこと絶対思わなかったのに……。



善くんと別れてから……、



善くんにフラれてから……、



好きな人に嫌われる辛さを知ってしまったから、



嫌われることが怖いって感じるんだ……。


「居た居た……あっ」


彼らの後ろから、現れたのは二人組の女の子。



一人は、背の高めな女の子。


もう一人は……善くんの彼女。



この娘とは初対面じゃないから、彼女の方も驚いたようにわたしを見つめてる。



やめてよ……。



アナタもわたしが嫌いでしょ?



だって……わたしはこの娘を目の前で傷つけた……。



きっと隣の女の子も……わたしのことを知ってるんだ。



みんな、わたしが嫌い……。



心細さは絶頂に達して、



……今すぐ逃げ出してしまいたかった。