『キャー!もうこんな時間。入学式に遅れるやばい!』

私は大急ぎで制服に着替えながらお母さんに文句をいった

『なんで起こしてくれなかったのよ』

お母さんは呑気にこたえた。

「凛が明日から高校生になるんだから自分で起きるって言ったんじゃない。お母さんを怒らないでよ」

私は溜め息をついて時計をみた。

すでに8時15分

うちからは徒歩で30分


『いってきま~す』


大きな声でいってから家を飛び出た。