あの隙間から見上げた空

冗談っぽく
そういってみた。

ケンは

「そんなこというなよ、
お前は愛人とかじゃなくて
1番になれる女だから。」

そういってキスしてくれた。
そうしてまた、ゴメンって言って
ぽろって涙をこぼした。


「俺さ、親父の会社ついで
立て直す事、できたら・・・
その時、まだ亜矢が1人だったら
迎えにきてもいいかな・・・?」


「嬉しい。あたし待っててもいいけど。」

ケンは笑いながら
お前何、うえから目線
っていいながらまた、キスした。



ピンポーン


その時、
チャイムがなった。


思わず
あたしとケンは目を合わせる。