あの隙間から見上げた空

学さんは
全然しゃべらない
あたしといて
楽しいのかな。

いや、
こんな根暗と
ご飯食べるの
チョーだるい、

とか
思ってるだろうな。

すこし
目線をあげて
学さんの顔をみると
すごいニコニコしながら
猫専用メニューを
眺めてた。

なんか
この人
癒されるかも。

「あ、決まりました?」

あたしの視線に
気が付いた学さんが
相変わらず
ニコニコしながら
尋ねてくる。


「あ、あたしはこれにします。」

よく見ないまま
「オススメメニュー」
と書かれた
所を指差す。


「それ、すっごくおいしいんですよ。」

学さんは
店員さんを呼び
おすすめメニューにある
温泉卵のカルボナーラ二つと、
猫用ビスケットを注文した。