私、九条杏樹は父の仕事の関係で出生から12歳までアメリカ・サンフランシスコに住んでいた。

東京に帰国し、母の母校である中高大一貫の女子校に通うことになったが、私は日本の歴史的建造物巡りが趣味だったため、大学は京都の国立大学に進学する事にした。

学部は幼い頃から「国境なき医師団」として働くのが夢だったため、医学部を受験した。

見事合格し、京都で一人暮らしをすることになった。

祖父母は私の入学祝いとして所有している3LDK のマンションをプレゼントしてくれた。

そして、受験後一息する間もなく引越し準備に追われた。

明日は引っ越しだ…。