ユミコは、保育園の頃からの幼なじみだ。

大人しくていじられることが多い三津代をいつもかばってくれる存在で、

三津代は可愛くて優しいユミコのことが大好きだったし、ユミコもそんな三津代を妹のように大事に思っていた。

小学校4年生のとき、ユミコと学校帰りに段ボールの中の仔猫を拾って1匹ずつ連れて帰った。

お母さんに大反対されたが、三津代は押し入れに仔猫と立てこもり、夕飯も食べないとゆう強行手段に出て、次の朝みごと勝利を勝ち取った。

仔猫の名前はもう決めてある。

“ユミコ”。



翌朝ユミコにそれを伝えると、恥ずかしいといいつつ
「実はね、うちのねこちゃんも、“みーちゃん”にしたの」

と、三津代に耳打ちした。

嬉しさと恥ずかしさで 顔を真っ赤に染めてうつむく三津代をみて、ユミコはくすっと笑った。