「400万円。

私の借金は400万円なのか?

すごい金額だな…。

一体、何に使ったのかしら…。」

三津代はお腹の底から出たような、深いため息をついた 。


400万円って、大金だよ。


なつめのことに使った?

それを柴田さんに借りたのかな。

きっとよほど、困っていたんだよね。


でも、どうやって返していくつもりだったんだろうか。
女ひとりじゃ、返すの大変すぎじゃない?

ほんと何考えてんだろう、23年後の私…。