「な、なんでここに」


垣根に突っ込んだことが恥ずかしくなってくる。だんだん状況が理解できてきて、私の顔は熱くなる。


『それより、大丈夫?いたくなかった?』

「あ、うん…だいじょう、!いたっ!」

『あ、動かないで』


体が抜けたと思い、垣根のそばから離れようとしたら、今度は私の髪の毛が垣根の枝に引っかかってしまったらしい。くいっと引っ張られ、少し痛みを感じた。


成瀬君は私の髪の毛と、垣根の枝をとろうと手を添えた。