縛られし者





こっちの方がより効率的に仕事が進みます。



そして、見つけたその優秀な人材である一条聖斗先生は、お父様と違って冷静で視野も広くて頭も良いですし、何より情報収集と特に情報処理能力に長けています。


それに加えて私のお気に入りでもあるなんて、まさに私が探していた………それ以上に理想の助手と言える存在です。



「いかがでしょうか?一条聖斗先生からしても、悪い話ではないと思うのですが。」

「確かに俺としても悪くない話だが…………何で俺なんだ?」

「何で?それは一条聖斗先生が私の求める能力を持っていたからですよ。」



それ以外に何があるというのでしょうか………。



「前職のこともあって情報収集はお得意のようですし、情報処理能力は私の父と並べる程だと思っています。ならば、お父様の空いた穴を埋められるのは一条聖斗先生の他には居ないと思いまして。」



一条聖斗先生の前職はホスト。


それもその店のNo.1ホストだったのですから、私が最初に思ったホストっぽいというのは間違っていなかったようです。