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如月兄弟の家庭訪問を終え、最後は紫雨の家庭訪問を残すだけとなった。
「紫雨潔音さんの担任になりました、一条聖斗です。これから1年間よろしくお願いします。」
「潔音の父の紫雨恭弥です。こちらこそよろしくお願いします。」
あの紫雨恭弥がこんな優男だとは思ってなかったな。
まぁ顔が整ってるのは紫雨を見れば予想はついたが。
「それで、潔音は学校生活をちゃんと送れていますか?」
「はい。他の教師からの評価も模範生のようだと言われるぐらい真面目ですし、言われたことも必ずこなしています。それに生徒からもかなり頼りにされています。」
むしろ頼りにされすぎなくらい頼りにされている。
それを内心は知らないが、表面上は快く受けている紫雨もどうかと思うが。

