「潔音様。私は、どんな時でも潔音様の味方です。これから先、潔音様がどのようなご決断をなされても、私は潔音様にお仕えしていく所存です。」
これは、潔音様の専属メイドとしてお仕えしてきてからずっと変わらない私の本心です。
「梓さんにそう言ってもらえると、本当に心強いです。………それにしても私、よく考えたら梓さんには助けてもらってばかりですね。いつもすみません、梓さん。」
潔音様にこういう言い方をするのは不適切かもしれませんが、どんなに頭が良くても潔音様はまだ子供であり、親の庇護下に入っている年齢です。
それを、助けてもらっていることに対してあんな申し訳なさそうな表情をされている姿を見ると、私は何も出来なかった自分に対する不甲斐なさを感じるばかりです。
それと、潔音様をこんなふうにしてしまった旦那様へのどうしようもない怒りや憤りも感じています。
「あぁそうです。梓さん、速水様方のことですけど、とりあえずは向から私に対して何か接触があるまでは、私から何かをするつもりはありませんので。」
「かしこまりました。」
〜梓side end〜

