縛られし者





〜梓side〜



「はぁ…………。」



潔音様は、いつになく元気がないように感じました。



「はぁ………。」



しかしそれは、いつもの如く旦那様が潔音様に無茶振りをしたからではありません。


いえ、無茶振りそのものはされていますが、せいぜい書類仕事を拒否された程度です。


その程度では、潔音様はこんなふうにはならないでしょう。



「ねぇ、梓さん。」

「はい、何でしょうか潔音様。」

「確か、────────────────だったと思うんですけど。」



やはりため息の原因はそれでしたか。



「はい、私もそのように記憶しております。」