縛られし者





* * *



お、おっきい………。



私達の目の前に広がるそれは、家というより屋敷という言葉の方が似合っている、そう思える程に大きな建物だった。



「ここ、本当に稜と慧の家なのか?」

「まぁ、うん。家と言えばいいのか何と言えばいいのかわからなくなる時はあるけど………。」

「どう言うこと?」

「普通、自分の家の中で迷子になったりしないよな?」

「そりゃあないだろ。」

「この屋敷だと、それが頻繁に起こる。広すぎて迷うんだよな。で、そんな時に自分の家で迷うなんてことないよな?とか思ったりする。」



まぁ、これだけ広ければ迷うよね………。



「この屋敷見てると何だか探検したくなるな。」

「そうだね………。お昼寝、最適な場所探し…………。」

「いやそうじゃなくて。」