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いやいや乗り込んだ車で青蘭学園まで送ってもらってしまった私は今、私のクラスの先生だと言う一条聖斗と名乗った人に学校内を案内されています。



「紫雨の教室は2年1組で、お前の姉弟になったらしい如月兄弟と同じクラスだ。」

「わかりました。」



一条聖斗様は何と言うか、ホストっぽい方です。



いえ、顔そのものはとても綺麗だとは思うのですが、どことなくチャラチャラしている雰囲気がホストっぽいです。



「本当に俺が案内してよかったのか?如月兄弟に案内してもらえば仲良くなれただろうに。」

「いえ、如月稜様、如月慧様にそのようなことをしてもらう理由がありませんので。それにいくら親同士が再婚したとは言え、仲良くなる必要もありません。不仲になるつもりもありませんが、そこまで仲良くなるつもりもない、それだけです。」

「………そうか。」



まだ運動場や体育館で部活の朝練習をしている人しか居ない為、廊下には人が居なくて静かです。