「潔音様が本日より青蘭学園へ通うことになっているからです。」

「何故私は青蘭学園へ通うことになったのでしたっけ。」

「旦那様が余計なことをしたからです。」



お父様には後で制裁を加えましょう。



「学校って、人の密集地ですよね。沢山の人が居ますよね。中高一貫校の青蘭学園には特に。」

「そうですねぇ、青蘭学園は県内でもトップクラスの偏差値を誇っている学園でもありますし、何と言っても青蘭学園のスポンサーには旦那様が居ます。喧しさと騒がしさと生徒数はかなりのものかと。」

「ですよね………。」



あのお父様が理事長をしている学校に静かさを求めているわけではないのでそこはいいのですが………。



何と言っても人の多さは相当なものだということは覚悟しておかなければなりませんね。



「わかってはいても、それでも今日は仕事も入っていない自由な一日だと信じたいです。」

「潔音様、そろそろ現実逃避も終わりにしませんと遅刻してしまいますよ。」