ウエディングドレスに対するやる気のなさを自覚して、余計にやる気がなくなったちょうどその時、仕事部屋の扉がノックされました。
今なら梓さんでしょうか?
「どうぞ。」
「失礼いたします、潔音様。」
やはりと言うべきか、入って来たのは私専属メイドの片桐梓さんでした。
「潔音様、仕事も結構ですが少しは休憩もしてください。
現在お昼が少し過ぎた時間帯だということをご存知でしたか?」
「えっ。」
「ご存知ないだろうと思いましたので、果物とお飲み物をお持ちいたしました。」
そう言いながらソファーに移動した私のテーブルの前に果物などを並べ、お茶の準備をする梓さん。
「ありがとうございます梓さん。」
梓さんは私が小さい頃からずっと私専属のメイドとしてそばに居てくれたこともあり、かなり信頼しています。

