耳元でギャーギャーうるさいお父様に今思うことがあるとすれば、亡くなったとはいえ自分の妻だった女性のお墓の前で、(まだ結婚もしていない)別の女の名前を出すとは最低な奴、ということぐらいです。
後亡くなった母親を未だ忘れられない娘の前で、まだ父親の再婚相手として認められていない人の名前をその母親のお墓の前で出すのもどうかと思いますね。
これらから導き出されるものは………。
「お父様って無神経ですよね。」
「今の話の流れでどうしてそんな結論になるの!?」
「女心も子供心もわかっていない人なんて無神経野郎かクズ野郎で十分です。」
「さっきは無神経としか言ってなかったよね?無神経野郎って言ってなかったよね?と言うか、無神経野郎もそうだけど特に最後のやつなんてもうただの悪口なんじゃないの!?
もう俺を癒してくれるのは茜達だけだ………。」
如月茜………と言うよりも、如月という名字。
その名が出る度に、私の心はざわついてしまう。

