父さんが俺達の方を見て俺たちの意思を確認してくる。



「俺達のはいいから母さんのウエディングドレスを作るのに力を入れてください。」



俺達のに時間を割く暇があるなら母さんのドレスに力を入れてほしい。



「わかりました。如月茜様のウエディングドレスは私にお任せ下さい。」



一礼して部屋から出て行った潔音さん。



何て言うか………。



「なぁ父さん。彼女って誰にでもあんな感じなの?」

「彼女って潔音のことか?そうだな………潔音は誰対しても敬語を使うし、敬称もつけるな。敬称つけて呼ばない相手なんてほとんど居ないから、まぁあいつはああいうやつなんだと思って気にするな。」



気にするなって言われてもな………。



俺と慧はそっと目を合わせた。



〜稜side end〜