〜稜side〜
「稜、慧。」
母さんを父さんの娘の潔音さんが連れて行ってから、父さんが真剣な声色で俺達を呼んだ。
俺達が呼ばれたこととその真剣な声色の理由はわかっている。
「本当に「俺は母さんと父さんが結婚するのは賛成だけど?」いや、まだ何も「俺も稜と同意見かな。」………そうか。」
俺達が本心からそう言ったことが伝わったのか、父さんは安心した表情になった。
すると、ちょうど話し終わったタイミングで扉がノックされた。
「失礼致します。」
「どうぞ……って、潔音?」
「お父様、1つ聞くのを忘れていたことがあるのですが……、結婚式での如月稜様と如月慧様の服はどうなさいますか?一般的には学校の制服でもいいとされていますけど、流石に私達がそれでは示しがつきませんし………どうしますか?作るならウエディングドレスを作る期間やペース、他の仕事量を考えなくてはいけませんし、お二人の採寸も今日中にはしておきたいですし。」
「そうだな………。稜、慧、どうする?」

