そもそもの話、最初に話の腰を折ったはずのお父様が何故仕切っているのでしょうか。



まぁそれはいいとして………。



「本題、ですか。もしかして、お二人は結婚なさろうとしていますか?」

「「ごほっ!ごほっごほっ……げほっ、ごほっ。」」



私の言葉は図星だったらしく、お父様と如月茜様は盛大にむせた。



「あぁ、やっぱりそうなのですね。それとお父様。いつまでも咳き込むのはやめてください。」

「潔音、いつから気が付いてた?」



若干涙目のお父様がこちらを見ています。



涙目のお父様、気持ち悪い………。



「いつからも何も、お父様が先ほど本題に入ると言われた時、如月稜様如月慧様は何のことだかわかっていなかったご様子でしたので、ただ私を紹介する為でもないだろうと思いました。それでまぁ、お父様の性格上、何かサプライズ的な感じで言おうとしているのだと思いまして。とすれば、お父様と如月茜様が結婚されるという事柄しか思いつかなかったというわけです。」

「なるほどな………流石潔音。」

「え、否定しないってことはマジなの母さん!?」

「父さんもマジ!?」