縛られし者





「ずっとベッドで寝ていることなどから来るストレス、お父様が会いに来なくなってしまった現実。それらはお母様の心を次第に追い詰めていき、お母様は精神を患ってしましました。
ここまでなら、お母様はただの被害者でありお父様に見捨てられた可哀想な人………となるでしょう?」

「まぁ、どう聞こうが考えようが悪いのは紫雨恭弥だし、病気になったのは誰の所為でもないしな。」



だが、ここまでならってことは、紫雨が母親としての紫雨潔香を嫌う理由がその後にあるってことだよな?



「私がお母様を嫌う理由は、先程言った精神の患い方にあるんです。」

「精神の患い方?」

「………………お父様を心の底から求めるお母様は、いつしか私をお父様だと錯覚してしまうようになったんです。」



・・・・・・・・・・・



「はぁ!?」



紫雨を紫雨恭弥だと思い込んだってことか?


いやそれ流石に無理があるんじゃ………。