「………から。」
「あ?何か言ったか?」
「昔から、私の使うベッドはこのキングサイズでした。」
突然のことで何を言っているのかわからなかったが、考えれば昔と言うのは、おそらくまだきちんと眠っていた5歳以下の時の話だろう。
それにしても………。
「キングサイズって、子供にはでか過ぎないか?」
どう考えてもベッドの余った部分の方が、紫雨の体の大きさよりもでかいだろ。
「そう、大きすぎると思います。私の記憶には、そのキングサイズのベッドに一人で横になっているものしかありません。どれだけ記憶を辿ろうと、誰かがそのベッドにいたことはありませんでした。」
「………お前、寂しかったのか?」
「寂しい………?」
その寂しさを、お気に入りの俺で埋めようとしている………とかか?
それで一緒に寝るはめになったんじゃ、俺としては嫌なんだがな………。

