縛られし者





他に寝る場所ねぇしな。


それに俺は、紫雨みたいに徹夜するつもりはない。



「人には散々ベッドで寝ろとか言っておいて、自分はソファーで寝るとか………。」



ジトっとした目で俺を見つめる紫雨。


何か腹立つ。



「病人が何言ってやがる。一晩だけだ。それに、ソファーで一晩寝たからって体調を崩すような軟弱な体してねぇよ。」



トレーニングは欠かしてないんだから大丈夫だ。



少なくとも、紫雨よりは丈夫だという絶対の自信を持てる。



「それでは私が罪悪感で休めません。」

「たった一晩だろ、罪悪感を感じる必要はねぇよ。」

「何ということを言うのですか。されど一晩ですよ。」