縛られし者





「では帰りますね。」

「駄目だ。せめて今夜ぐらいはベッドで寝ておけ。どうせまた薬で熱と体の不調を誤魔化して仕事をするんだろ?」

「よくわかっていらっしゃるではないですか。しかし………止めないのですか?」



まぁ確かに、今までの俺なら止めていただろうが………。



「お前止めてもどうせ俺の言うこと聞かないだろ?」

「はい、勿論。今かなり大事な書類仕事をしていまして………休めないんですよ。大丈夫です。倒れるのは、その大事な仕事を終えてからにします。」

「いやそれ大丈夫じゃないからな?」



やっぱ放っておくとこいつは何をするかわからない。


ある意味危険な人間だ。



「まぁいい。とにかく、明日仕事をしたくば今は寝ろ。」

「一条聖斗先生は、今夜はどこで寝るおつもりなのですか?私がベッドを占領すると、寝る場所がありませんよね?」

「ソファーで寝る。」