「あ、恭弥さん。」
奥の方の席に向かうと、お父様を見て嬉しそうに笑う如月茜様と私が誰なのかわからずに不思議そうな顔をする如月稜様如月慧様が居ました。
お父様に促されて席に座り、私が座ってからお父様も席に着きました。
「恭弥さん、えぇっと、その子は………。」
「こいつは潔音。俺の娘だ。」
「む、娘!?」
何故そこで驚く。
「潔音ちゃんって、確か13歳だって聞いたけど………。」
「あぁ、だからこいつが潔音だ。少し雰囲気とか見た目が年齢不相応なところもあるが、こいつは正真正銘紫雨潔音、13歳だ。」
「初めまして、紫雨潔音と申します。」
「あ、初めまして如月茜です。この子達は稜と慧。潔音ちゃんとは同い年だから仲良くしてあげてね。」
「はい。」
いつも以上に営業スマイルを貼り付けている私に気が付いたのか、お父様からの視線が痛いですね。

