縛られし者





「私、そろそろ自分の部屋に帰りますね。いつまでも一条聖斗先生のベッドを占領するわけにもいきませんし………。」



今、紫雨の口が仕事もあるから、と動いたような気がしたが………気の所為か?


普通こんな状態で仕事をしようなんて考えないよな………?



いや、相手はあの紫雨だ。


そんな馬鹿みたいなことを口走ってもおかしくない。



「紫雨………お前、部屋に帰って何するつもりだ?」

「勿論しご………先程眠った為眠れはしませんが、体を横にするぐらいはしていようかと思います。」



完っ全に仕事をする気だったなこいつ。


もう何度も同じことがありすぎて休もうという気にもならないというのはまぁ理解出来なくもないが………。



「お前な………。」

「つい、出来心で………。」

「はぁ………。」