縛られし者





* * *



「あぁ、一条聖斗先生………遅いお帰りでしたね。」



部屋に戻れば、紫雨が目を覚ましていた。


片桐さんと、かなり長いこと話をしていのだろう。



「部屋出たら片桐さんと会ってな、部屋に紫雨が居ないって心配してたから少し話をしてた。
そういうお前こそ、目を覚ましてたんだな。」

「はい。先程飲んだ薬はこういう時の為に用意した薬もですので、効きも早いんです。ただ………持続時間があまり長くないのが難点なんですけどね。」

「ほぉ〜?つまりお前は、こんな感じで高熱……と言うか大熱を出して倒れることがよくあったと?専用の薬を作るぐらい?」



それはさっき片桐さんから聞いたから、本当は知ってるんだけどな。



「まぁ………そう、ですね。」

「お前のそれはインフルエンザなのか?」

「いえ、インフルエンザではないですよ。確かに症状は似ていますけど、これはおそらく心因性発熱だと思います。」