縛られし者





紫雨恭弥の脱走癖で皇親子が死んだ………?


意味とその時の状況がよくわからねぇな。



「潔音様は、未だにその出来事から心が動けないのですよ。前にも後にも動くことの出来なくなってしまった潔音様が壊れてしまうのは、本当に時間の問題だと思っておりました。ですがそこに、一条様、貴方様が現れたのです。」

「………俺?」



俺は本当に、紫雨に何もしていないんだが………。


確かに紫雨には気に入られているようだが………。



「一条様が潔音様に言われた言葉は、梨沙様が潔音様に言っていたことと同じ言葉でした。私も、潔音様から一条様からその言葉を投げかけられたと言われた時は心底驚いたものです。
………潔音様は、梨沙様のそのとある言葉に救われてきていたのですが、その言葉を言ってくれていた梨沙様は自分の所為で亡くなり、張り詰めすぎた気がそろそろ崩れそうかという時に………青蘭学園に初登校したその日に、一条様に同じ言葉を投げ掛けられたのです。」



初登校した日って………俺が紫雨に学園の中を案内した時のことか?