縛られし者





「それに加えて、お二人が亡くなられた原因がご自分と旦那様にあるとすれば、潔音様にとって紫雨潔音と紫雨恭弥は敵ということになります。そして潔音様は罪滅ぼしの為にご自身を痛めつけ苦しめるように仕事に没頭なされ、何も知らない旦那様には今のような態度を取る。それが潔音様の敵討ちに選んだ方法なのです。」

「ちょっ、え、は?皇親子が紫雨と紫雨恭弥の所為で死んだ!?」



話が一気に別次元のものになった。



皇親子の死は、紫雨と紫雨恭弥の所為………?


本当なのか?



「はい。勘違いしないでいただきたいのですが、潔音様に責任は一切ございません。あるとすれば、潔音様が紫雨財閥の娘だったということぐらいでしょうか………。」



紫雨財閥の娘だからと言われて思い付くのが、紫雨財閥の娘である紫雨を誘拐して身代金を払わせる誘拐事件だが………それに皇親子が巻き込まれたのか?



「旦那様に全ての責任があったとは言えませんが、それでも旦那様の脱走癖させなければ、あのような結末にはならなかったであろうということは言えます。」