縛られし者





俺が知っていることが心底意外と言いたげな片桐さん。


まぁ、紫雨は秘密主義みたいなところがあるから、自分のことを話したって言われて驚くのも無理ないか………。



俺だって実際、紫雨が自分のことを話したのには驚いたんだから。



「前に、その二人と紫雨が写った写真を見せてもらったことがあるので。」

「そうでしたか、潔音様が………。」



意外そうながらもどこか嬉しそうな様子からして、この人は紫雨のことを本当に大切に思っているのだろう。



「潔音様にとって梨沙様と一紗様は、潔香様や旦那様のことで疲れきった心を癒してくれる………本当に大切な存在だったと言えるでしょう。そして、そんな唯一無二のお二人を喪われた潔音様がどうなってしまうかなど、一条様にでしたら想像に難くない話かと思います。」

「人間不信………と言うより、他者を信じることを知らない紫雨は、誰にも心を開かなくなる。」



今の様に………。


まぁ開かなくなったからあぁなったんだろうが………。