預かった鍵で部屋に入り、廊下を通ってリビングに入れば、そこは全く代わり映えのしない薄暗く寒々しい部屋だった。
「相変わらずカーテンを締め切っているのか。しかも…………何故電気が付かない!あいつ電源そのものを切っているのか!!」
仕方がなく、唯一付いたスタンドランプの明かりとスマホの明かりを頼りにテーブルに近付けば、確かに大量の薬が種類ごとに区分けされて入っているケースがあった。
あまりの部屋の変わらなさすぎに念の為にと思い冷蔵庫の中を見てみれば、そこには前と同じもののオンパレード。
「はぁぁぁぁぁ………。」
頭を抱えたくなるのを抑えてケースを持ち、俺は薄暗い紫雨の部屋を出て自分の部屋に戻った。
「持った来たぞ。」
「ありがとう、ございます………。」
「飲んだなら、また横になってろ。」
「………今更なのですが、何故私は……一条聖斗先生の、部屋のベッドに………?」

