紫雨が慎重に選んだ言葉も、霜月陽華の前では意味なかったな。
こいつのこの思い込みの激しさ………覚えがある。
ホストだった頃の経験上、そういうタイプは受け取る側からの好意の有無に関わらず面倒なんだよな………。
「私が貴女の側に居ることが許されないというのなら、何故この男は一緒に居るのですか!?」
「そりゃあ潔音ちゃんの学校の先生だからでしょ?」
「くっ………、こうなれば、いっそのこと私も青蘭学園に転校を………。」
……………恋は盲目と言うが、こいつはまさにそれだな。
あの紫雨が困り果てている姿を見ることが出来るとは………。
「陽華ちゃん、流石にそれは無理だと思うよ?うちの学校の生徒会長が突然転校っていうのも無理だと思うし、そもそも陽華ちゃん3年生じゃん。」
「………では、高校は青蘭学園の高等部にします!」
「それは俺じゃなくて親と進路指導の先生に言ってね。」

