〜聖斗side〜
予想通りだったが、紫雨は準決勝まで勝ち残った。
初出場で準決勝まで勝ち残り、それに加えてあの見た目だからか、紫雨は注目の的だった。
さらに付け加えられるならば、この………
「潔音、疲れていませんか?潔音は人混みが苦手ですからね、何かあれば必ず私に言ってください。絶対ですよ?」
「ねぇねぇ潔音ちゃん、メアド教えて?と言うか、今度遊びに行こうよ。」
「嶺二、貴方は潔音にちょっかいかけないでください。」
「そんなの俺の勝手じゃん。」
この、紫雨の周りで勝手に騒いでいる霜月陽華と、紫雨の肩を抱いてナンパしている桐生嶺二がいる為、余計に目立つ。
「あの、霜月様………一応私達は敵同士………と言うより、ヴァイオリンの腕を競い合う敵………好敵手のような間柄なのですから、あまり一緒に居すぎるのもどうかと思うのですが………。」
「敵同士………!?」
「いえ、敵同士と言うかライバル的な………。」

