「紫雨潔音とか言ったな、お前。」
ほら、なった………。
「えぇ、確かに私は紫雨潔音ですが。」
「俺はお前を認めない。俺の方が上だということを証明してみせる。」
競うことしか頭にない方と、初めから同列にされていることは少々納得いきませんが………。
「そうですか、頑張ってくださいね。」
「なっ!」
「私は音無詩音先生に勧められたから出場したまでで、貴方様のようにそこまで順位に拘ってはいませんので。それでは。」
これ以上面倒になる前に、私は一条聖斗先生の手を引いてさっさと退散しました。
「一条聖斗先生、お疲れ様でした。大変だったでしょう?ああなった霜月様の相手は………。」
「わかってたんなら何とかしてくれてもよかったんじゃないのか?」
「言ったじゃないですか、私は会いたくない人が居る、と。彼、霜月陽華様がそうなのですよ。嫌いではないのですが、ああなるともう私では無理なんです。」

