「おや、君もいたのですか。」
「何が君もいたのですかだ!霜月陽華!俺は絶対、今年こそお前に勝つからな!そして、このヴァイオリン部門で優勝してみせる!!」
「それは無理でしょう。私に勝つことはできるかもしれませんが、潔音に勝つことはできませんよ。このヴァイオリン部門で優勝するのは潔音に決まっています。」
「は?何故そこで私の名前を出すのですか?」
目をつけられると面倒そうな相手だろうからと、大人しくしていましたのに………。
「潔音?そんな名前の奴聞いたことがない。」
「当たり前です。むしろ聞いたことある方がおかしいですよ。潔音はずっと国外に居たのですから。とにかく、潔音は私が認めるヴァイオリニストです。潔音の演奏を聞けば、いくら単細胞な君の頭でも潔音の凄さがわかります。今の内に、紫雨潔音という美しく綺麗なその名前と絶世の美女と言っても過言ではないその姿をその頭に焼き付けておくといい。」
「なんだと!?」
どうして無関係の私に飛び火するようなことを、わざわざ煽るようにして言うのですか………。
これだと面倒なことに………。

