縛られし者





どう見ても仲良くなりに来たわけではなさそうな方が、私達………と言うより、一条聖斗先生に絡んでいた霜月様目掛けて近寄ってきます。



「あの方は………。」

「朝比奈美琴、陽華ちゃんや俺と同じ中学3年生だよ。それと比奈ちゃん、女の子みたいな名前だし身長も潔音ちゃん位だけど、列記とした男だからね?」

「えっと………。」

「あぁごめんごめん。自己紹介がまだだったよね?俺は桐生嶺二。そこに居る霜月陽華の幼馴染だよ。」



私が困惑したのは、知らない人に声をかけられたからではなく、突然声をかけられたからなのですが………。


それと突然名前で呼ばれたからなのですが………。



「君は潔音ちゃんだよね?さっき陽華ちゃんがそう言ってたし。」

「あ、はい。紫雨潔音と申します。以後お見知りおきを。」

「うんうんよろしくねぇ。あ、潔音ちゃんでいい?」

「はい、お好きなようにどうぞ。」

「じゃあ潔音ちゃんだね。ところで、潔音ちゃんは美人さんだよね。俺とメアド交換してくれない?」